営業トークを磨く!基本プロセスと効果的なトーク

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商品・サービスのそのものの質や価格が適正であっても、カタログと見積書を提出するだけでは、「今買いたい」「この人から買いたい」とはならないのが実情です。購買プロセスにおいてお客さまが商品を購入する際に大きな決め手になるのは、営業の言葉がキーポイントです。そこで今回はお客さまの心に届くトーク力を磨いて、成約率を上げるためのポイントをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

■営業の基本的な4つのプロセス

成約率の高い営業は、お客さまとの信頼関係を丁寧に構築し、まずは「この人の話すことには価値がある」と思ってもらうことに注力します。営業トークの基本となる4つのプロセスを押さえておきましょう。

【アイスブレイク】

初対面の緊張した空気から、気持ちをほぐすところからまず商談を始めます。自己紹介では型通りの話し方をするのではなく、必ず相手にも質問を投げかけるのがポイントです。

「私は~出身ですが、○○さまはどちらですか?」

「趣味は●●が趣味なのですが、○○様は●●はご存じですか?」

自己開示をしながらも相手のこともうかがいながら進めるのがコツです。人は相手のことを知ると「同じ量の情報を与えなくては」と感じるので先に自分のことを話すと相手のことを引き出しやすく知ることが出来ます。共通点があれば「そうなんですね!同じですね」と強調することで、親密性を増すことが出来ます。

【ヒヤリング】

お客様が感じている不満や課題を明確にすることで、商品・サービス購入の必要性を意義づけることが出来ます。必要ない商品・サービスを「おすすめ」「キャンペーン」といってセールスをすすめるだけでは押し売りになってしまいます。

「お客様の理想の状態はどういう状況でしょうか?それを実現するために障壁となっているものは、どういったものでしょうか?」

お客様が言語化に至っていない問題点を、掘り下げていくと「親身になって聞いてくれる」「気づかせてくれる」と営業への信頼関係が深まります。

【プレゼンテーション】

ヒヤリングにて収集した情報を関連付けて、商品の特徴・メリットを説明し、お客様の問題・課題への対応策が盛り込まれていれば、お客様は真剣に耳を傾けていただけます。

「先程伺いました問題については、この商品(サービス)のこの利用方法で、問題が解消できるのではないでしょうか?」

「デメリットとしては●●ということが考えられますが、○○することでそれを補うことも可能です。」

メリットばかりを強調するのは、かえって疑わしく思われてしまいますので、考えられるデメリットもお伝えしつつ、メリットの大きさと、そのデメリットを補うまたは打ち消す対策も共にあわせてお伝えすることがポイントです。

【クロージング】

購入(契約)に至る最終プロセスですが、「検討します」の一言で商談が終わってしまい、保留にされるケースが少なくありません。クロージングに至るまでに、商談中に要所要所で、「ここまでで、何か不明点はないですか?」「懸念していることはございますか」プレゼンの感触を確かめながら、お客様の不安に寄り添い、共感しながらお客様の納得度を確かめながら進めていくことが大切です。「ご納得いただけるようでしたら、この場でお返事をいただくことは可能でしょうか?」と布石を打つことも有効です。

■効果的なトーク

お客様にどう思ってほしいか、どう行動してほしいのかを明確に意識すると効果的なトークを組み立てることが出来ます。効果的なトーク例をご紹介しますので、自身の営業トークを振り返りながら、ご参照ください。

【目的を伝える】

「本日は○○様にとって、ベストな●●を見つける時間にしたいと考えておりますがいかがでしょうか?」

商談に集中していただく為にお客様と目的を設定し、商談を進めていくことがポイントです。共通認識をもって集中していただくために、アイスブレイク後に適度な緊張感をもって伝えることが有効です。

【具体的な質問】

「価値のある時間となるように、いくつかご質問をさせていただきますがよいですか?」

ヒヤリングにおいては、あらかじめ具体的な質問を準備しておきます。人は心理的に話を聞いてくれる人は好感をいだきます。

「なるほど、その部分をもう少し詳しくお伺いしたいのですか…」

と掘り下げていき、お客様の本音を引き出していきます、お客様の問題・課題からニーズを顕在化させていきましょう。

【自己紹介で信頼と共感を!】

「本日は○○について詳しくお話をさせていただきます。その前に、自己紹介をさせていただいてもいいでしょうか?」

初対面のお客様は営業についてどんな人かと注意深く観察をしていますので信頼と共感を得るために、自己紹介の時間をしっかり確保します。自己紹介には「営業にかける思い」「重要視していることは何か」「商品(サービス)のビフォーアフター」を盛り込み、好感を得ることが出来れば、「この人から買いたい」という確率は上がります。

【お客様のゴールを確認】

ヒアリングでお客さまの課題がみえてきたら、ゴールが何になるかを確認してからプレゼンに入ります。

「〇〇と△△、□□という課題があるようですが、この中で絶対に譲れないものは何でしょうか。〇〇と□□ですね。ではこれらが解決できるものならご満足いただけますか。」

お客さまのゴール(求める満足)を確認しつつ、そこをはずさないプレゼンを組み立てましょう。お客さまからみても、焦点となる課題がはっきりし、「ここを満足させてくれるなら購入しよう」という判断材料になります。

【お客様の価値基準】

ものごとを判断するとき、人は自分の価値基準によって行動しています。価値基準を知り、そこに訴えることができれば、人の心を動かすことができます。

「〇〇購入で大切にしていることは何でしょうか。」

お客さまが本当に大切にしていることを探っていきます。価値基準とは、自分にとっての必要・不必要を判断するものなので、購入の判断に大きく影響するのです。

【購買意欲を購入のアクションにつなげる】

新しいものを取り入れるということは、現状に不満があり、解決したい問題があるということです。お客さまの課題解決のために商品・サービスが役立つことを伝えることが出来れば、「こうしたい、こうなってほしい」という気持ちと購入を結び付けることができます。

「この商品(サービス)のこの特徴が、今お悩みの〇〇を解決することが出来ます」

商品やサービスが「問題解決のためには必要なものだ」と思ってもらえれば、プレゼンは成功です。
【要点を繰り返す】

相手の話をそのまま繰り返したり、要点を繰り返す「オウム返し」を会話に使うと、相手は「話を聞いてくれている」「理解してくれる」と安心感を持つようになります。

「実は最近異動になりまして」→そうなんですね、最近異動にされたんですね。

「まだわからないところがあるんですよ」→まだわからないところがあるんですね。そうなんですね。どういったところがご不明でしょうか”

同じフレーズや共感が返ってくることで、お客さまは承認欲求が満たされ、営業に信頼を寄せるようになります。

 

【不安を先出しする】

購入(契約)にあたり不安に思われそうなところ、デメリットに感じているところは、営業側から先に議題にあげましょう。

「やはり○○は心配ですよね。他に不安な点はありますか?」

営業側から切り出されることで「商品に自信があるから言えるのか」「信頼できそうな人だ」と好ましく受け取っていただけます。

【反論を受け止める】

お客さまの反論は、商品やサービスを否定しているのではなく、意見を述べてくれているのだと受け止めて、まずすべて一度肯定しましょう。

「なるほど、そうですね。ご意見ありがとうございます。たしかにそうですね。私も同じように感じます。」

お客さまの不安や疑問は、商品を利用しているシーンを想定してくれているからこそ浮かんでくるものです。一緒に考える姿勢、不安に寄り添う共感を示し、お客さまとのコミュニケーションを深めていきましょう。

今回は営業の基本的な4つのプロセスと、効果的なトーク例をご紹介しました。「好感を持ってもらう」「購買意欲を高める」「価値を提供する」など目的を設定して心理学的アプローチを学び、自然な営業トークで成約に至るにはやはり訓練が必要です。商談内容を振り返り、営業トークを磨くポイントとして活用いただけましたら幸いです。


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