【導入事例レポート】株式会社Paidy 前編
当社のアポイント代行サービスを導入することで機動力を高め、営業戦略を着実に遂行しながら業績を向上させている企業の実例を、インタビューをもとにご紹介します。
営業アポイント代行 【導入企業 会社概要】
株式会社Paidy(ペイディー)
事業内容 ECサイトにおける後払い決済サービス「Paidy」の提供
資本金 59億3000万円(2018年12月7日時点)
東京オフィス 東京都港区南青山
福岡オフィス 福岡市中央区大名
URL https://paidy.com/
営業アポイント代行 【導入の目的】
◆新規アポイント取得業務
コールターゲット/全国のECサイト運営責任者(業種問わず)
後払い決済サービス「Paidy」の新規加盟店開拓。
実施期間/2019年5月よりコール開始。現在も実施中。
営業アポイント代行 【導入による成果】
キーマン接触率 : 26.0%
キーマン接触後のアポイント率 : 11.2%
※毎週1回、定例の戦略ミーティングで情報を共有し、次週の戦略を立案。
週を重ねるごとにアポイント率は向上し、
アポイントからの成約率も着実に伸びている。
金融サービスの〝面倒くささ〟を解消
──さまざまなオンライン決済サービスが台頭する中、「Paidy」が注目を集めています
吉岡氏 日常の買い物や、電子書籍・映像・画像・音楽などのデジタルコンテンツ、アプリやソフトウェアの利用など、年々拡大するEC市場において、オンライン決済サービスはこれまで、さまざまな課題を抱えてきました。私たちは金融サービスの”面倒くささ”を解消することをミッションに、お客様により快適なECショッピングを楽しんで頂くため、2014年10月に翌月おまとめ払いのEC向け決済サービス「Paidy」をスタートしました。
メールアドレスと携帯電話番号を入力して簡単に決済でき、事前の会員登録も必要ありません。本人確認は SMS(ショートメール)の認証コードで行うため、クレジットカードがなくても利用できます。決済した代金は、翌月にまとめてコンビニエンスストアや銀行振込、口座振替で支払ってもらう流れです。「安心・簡単・便利」にオンラインショッピングを楽しむための画期的な決済サービス、それがPaidyです。
◆Paidyの使いやすさ/購買者
◎クレジットカードも事前の登録も必要なし
◎支払いは翌月にまとめて1回でOK
◎SMS認証で、いつでも安心できるお買い物
◎決済月内なら、分割払いへの変更も可能
──確かに、初めて利用するECサイトでは、面倒な思いをすることがあります
吉岡氏 クレジットカードを持っていない、あるいはクレジットカードの利用自体に抵抗がある購買者は少なくありません。それが理由で、せっかく選んだ商品をかごに入れたままサイトから離れる、いわゆる「かご落ち」をしてしまう購買者が、実はとても多いのです。購入を中止する理由はいろいろですが、支払方法がネックになり、ネットショッピングの楽しさや便利さを体感する機会を失うのは、とても残念です。しかし「Paidy」なら、こうした購買者にもECサイトを気軽に利用していただけます。
ECサイト事業者にとって、購買者がサイトから離れてしまう「かご落ち」は見過ごせない課題です。その防止策を検討する上で、「Paidy」は大きなメリットを提供できます。クレジットカードを持たない、使いたくない購買者の使い勝手を良くして「かご落ち」を防止することは、新規顧客の獲得やコンバージョン率の向上に直結します。
購入時点で決済が確定するので、キャンセルによる機会損失や代引きによるキャンセルリスクなど、さまざまなリスクが回避できます。もちろん、決済後のキャンセルについては返金処理も簡便です。「売上の入金 100% 保証」に加え、サービス利用の負担費用も「決済手数料のみ」で不要なコストがかからず、とても導入しやすい決済サービスだと言えます。
つまり「Paidy」は、購買者、EC事業者双方に高いメリットを提供することができます。
◆「Paidy」の使いやすさ/EC事業者
◎スマートフォンに最適な優れた操作性で「かご落ち」を防止
◎代引きの受け取り拒否や、受取人不在によるキャンセルリスクを回避
◎定期購入・継続課金にも対応
◎返金処理も簡単
◎導入初期費用ゼロ、費用は決済手数料のみ
◎売上入金100%保証、加盟店のリスクもゼロ
──購買者はもちろん、EC事業者にとって非常に導入メリットが高いサービスです
吉岡氏 おかげさまで、さまざまな導入企業から多くの反響が寄せられています。
◆ECサイト運営企業の課題と導入成果
<ケース1>商材:女性向けアパレル
【課題】
・サイトの使い勝手を良くして、新規顧客を増やしたい
・代引きやコンビニ後払いに伴う、業務負荷やコストを減らしたい
【成果】
・新規顧客の獲得や、リピート率向上で売上拡大につながった
・代引きやコンビニ後払いに伴う、業務負荷やコストが削減できた
<ケース2>商材:レンタルwifi
【課題】
・クレジットカードを持たない、使いたくないお客さまの利用を増やしたい
・事業立ち上げ段階なので、開発面の負荷を減らしたい
【成果】
・Paidy導入で支払方法の選択肢が増え、お客さまの購買機会を創出できた
・最新の設計や認証方法のおかげで、1カ月かからずに実装が完了した
<ケース3>商材:インテリア
【課題】
・10~20代のクレジットカードを持たない若年層に使いやすい決済手段が必要
・商品出品者の損失となる、未払いキャンセルを回避したい
【成果】
・クレジットカードが無くても即時決済できるため、購買者の年齢層が広がった
・代引きの受け取り拒否など、未払いキャンセルが減った
草創期から拡大期へ、成長段階に入った「Paidy」
──サービス開始からまもなく5年。事業展開も新たな段階に入ったと伺っています
吉岡氏 これまでは、首都圏を中心に大手プラットホームへのサービス導入を進めてきた、いわば草創期でした。今は、地方や中堅・中小、さらに海外のプラットホームへの導入促進に取り組む、拡大期に入ったと考えています。その一歩として、今年2月には、国内初の地方拠点として福岡オフィスを開設。6月には、台湾市場への進出も果たしました。
──国内と海外、新たなビジネス展開が一気に加速しますね
吉岡氏 福岡市は、経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン」に基づき、地域経済の活性化や事業者の業務効率化を目的に2018 年 6 月から大規模なキャッシュレス実証実験を実施しています。もともと国家戦略特区として「グローバル創業・雇用創出特区」に指定され、スタートアップの支援環境が整っており、多くのイノベーション創出の実績がある都市です。こうした福岡市のポテンシャルを考慮した結果、国内で新たな拠点を構える最適地と判断しました。
一方、台湾のEC市場は、近年10%以上のめざましい成長を続けています。2016年度の実績を見ると、台湾は日本の約4分の1の市場規模(BtoC)でまだまだ拡大が期待できます。EC市場の環境整備が急速に進んでいる台湾において、Paidyの優れたUXデザインとビッグデータ・アナリティクスによる卓越したリスク管理能力が、一層の市場拡大に貢献するでしょう。現地企業はもちろん、台湾市場に興味を示している日本国内のPaidy加盟企業に対しても、自社ECによる台湾進出の支援を推進していきます。
また、弊社最大の出資企業である伊藤忠商事は、既に台湾市場において広範なビジネスネットワークを構築しています。今後はさまざまな協業が進行し、ダイナミックなビジネス展開が実現できると期待しています。
今や10兆円を突破した国内のEC市場では、幅広いカテゴリーの商品をワンストップで購入できるショッピングモールが高い支持を集めています。販路拡大を目的とした出店企業が増加する一方で、サービス統合などの市場再編が進み、購買者の行動をストップさせないUI/UXデザイン<購買者の使い勝手や体感の向上>の追求が加速しています。
後編では、「Paidy」の新たな展開に際して「営業プロセスアウトソーシング」がどのように活用されているのか、プロジェクトの詳細をご紹介します。
2019.10.18
2019.10.15
2019.06.15
2019.05.24